第一章 過去からの手紙

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 桐生は、えんきり屋で、パンを売りきってしまうと、客が減ってしまうので、 クッキーを用意しようとしているのだ。 俺は、季節によってはケーキも焼くが、 それはまだ、えんきり屋には知られていない。 「どうして、俺が焼くのですか?」 「薬師神のクッキーというのは、特殊ではないですか。 それに、あれでは森のくまでは売れないでしょう」  薬師神、 俺に憑いている神は、治療、医療関係であった。 医療の神というのではないが、癒しなども昔の医療であるのかもしれない。
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