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ここで、ぎりぎりまで働き、
時間になると芽実がパンを持ってやってくる。
「一弘君、学校!」
「はい!行ってきます!」
今日も、大量のパンを持たされてしまった。
パンを抱えて駅まで走り、そのまま改札を抜けると電車に乗り込む。
電車では、席を見つけて爆睡する。
二駅過ぎると、同じマンションの住人である、
檮山 琥王(ゆすやま こおう)が乗り込んでくる。
この琥王、厄病神の神憑きであった。
厄病神は、憑き主だけは必死で守り、
厄病神が憑いていても人が離れないように、
魅力的?な人間を造るという。
琥王も、性格はお節介なうえに、結構、嫉妬深いが、
見た目は爽やかで、二枚目であった。
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