第2章~落書きの返事~

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「かっこよかったよね!」 私と由奈はお昼に机を合わせながらお弁当を開き、机をバンッと叩いた。 『……誰が?』 「さっき理科室の前でぶつかった人!」 『あぁ、睨みの効いてた彼?』 「うん!あ~名前くらい聞いておけば良かったな~。」 『あれうちらと同じ学年色だったから探せばすぐ見つかるんじゃないの?』 由奈はしれっと答えた。 「ええ~!ほ、本当!?由奈ってばチェック早いよ!」 『別に?莉緒はぶつかってあたふたしてただろうけど、あたしぶつかってないからなんとなく気にしてみただけだよ。』 「そっか~同じ学年かぁ!そっかそっかぁ~。」 ふふふと笑ってしまった。 だってもしかしたらあれがきっかけで仲良くなっちゃったりして…… 「むふふ。」 『む、むふ?』 「ん?あっ……いや、何でもないよ!」 私は両手をブンブンと振って誤魔化した。 私ってば気が多いなぁ…… 理科室のKさんといい…さっきのぶつかった彼といい…… 「やっぱり彼氏がいない欲求不満だね!」 『はぁ?莉緒はところどころ話が飛躍しててよく分かんないわ。』 由奈は軽く溜め息をついてお弁当を平らげていた。
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