おまけ~祝福を~

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『もういいじゃん、行っても間に合わないし。』 そう言って先生は笑う。 「もう!それ先生の言う言葉じゃないし!」 私が突っ込みを入れると入り口の方から声がする。 『そうだぞ。仮にも君は現職の教師だろう。卒業式だからと言って浮かれてはいけない。』 『たっ高橋先生!!』 そこに立っていたのはうちのクラスの担任と… 「由奈…みんな……」 うちのクラスメートだった。 『莉緒…ごめん。スマホ勝手に見ちゃった……』 そう言えば私は慌てていたのでスマホをそのまま机に置いてきてしまった。 しかし…みんなに知れ渡ってしまうとは… 一気に血の気が引く。 …でも、私は今日で卒業する だからもう何を言われても… そう覚悟した時だった。 『佐倉さん、ごめんなさい!!』 一人の女子生徒がそう言って頭を下げると他のクラスメートも『私も』『俺も』『ごめん』と次々に頭を下げる。 「あっ…あの……」 状況が把握出来ないまま私はポカンとその場に立ち尽くした。
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