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「も~さ……合コンでもしよ!」
『あたしそういうのパス。』
そう言いながら今度は顕微鏡を覗いていた。
「由奈ってばつれない!」
仕方なく私は実験の手伝いを始めた。
「せっかくの高校生活、何もなく終わっちゃうよ~……。1年の時はスカート短くしたり、髪染めたり、女磨きしたのにさ。」
そうブー垂れて椅子をガタガタと揺らした。
由奈は顕微鏡から目を離し私に目をやるとダルそうな顔で見た。
『ねぇ、莉緒?外見だけ替えたって外見だけで寄ってくる男なんてろくなもんじゃないよ。
あんたはそれより授業しっかり受けなさいよ。』
「え~?だってさ~理科ってつまんなくない?そもそも元素記号とか使う日なんて一生こないよ!
すいへーりーべー……なんだっけ?」
『‘ぼくのふね’だろう?』
榎本先生がまたやってきた。
『お前新学期というより新学年早々赤点はやめてくれよ?俺の成績まで下がっちまう。』
そう言って呆れたように私をみた。
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