第5章~体育祭当日~

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『宣誓!我々生徒選手一同は、スポーツマンシップに則り(のっとり)正々堂々戦う事を誓います!』 生徒会長の選手宣誓から体育祭が幕を開けた。 『よーし!1年には容赦しないからね!先輩達にも勝負挑んでいくぞ!』 『おー!』 普段は別に仲のいいと言えるクラスではないが、こういう時の結束力といったらない。 「由奈~うちら出番まだだよね~?」 『そーだねぇ…。』 「ねね、ちょーっとだけあっち見に行かない?」 私がバスケエリアを指差すと由奈は目を細めた。 『あんたねぇ、最初くらいクラスの応援しなさいよ。これからテニス第1試合あるんだよ?ほら、行くよ!』 「あ、あ~!」 やっぱり由奈は真面目ちゃんだ。 肩を落としながらも、仕方なく私は由奈に連れられて校舎の外へ出た。
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