ひとりぼっちの天使 あらすじ

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ただ、涙だけは溢れてくるのだ。何故だろうか?特に悲しいとも思っていないのに。 あたしはもう壊れかけている人形のようだ。そう思ったときガラクタ少女という詩を思いついた。パソコンで書いてみた詩は本当にどうしようもなくネガティブなつまらないものだったのだけど、詩を書くと気持ちがいくらか楽になることに気が付いて、それからはたくさんの詩を書くようになった。 そして、彼女は詩を公開するためのブログを作りはじめた。タイトルはものすごく悩んだのだけど「ひとりぼっちの天使」に決めた。ペンネームはSAKURA。ちょっとしたアーティスト気分で久しぶりに楽しいと感じた瞬間だった。 この物語はそんな彼女がブログを書き始めたところから始まる。これからネット社会という新しい世界へ旅立つ日がやってきたのだった。人間、社会不信で恐怖症のSAKURAにとっては、ネットでのコミュニケーションにすら不安はあったけど、何故かはわからないけど夢がひとつできたような、そんなブログデビューだった。 もしかしたら共感してくれるお友達ができるかもしれない。もっと可能性は低いけど、好きになれるような男の子にも出会えるかもしれない。そんな希望にあふれた願いがこめられたブログ。 このブログから桜はネットで様々な人々と出会い、たくさんの苦労も経験しつつ恋愛にも悩む。ネットという世界だからこそ難しいコミュニケーション。でも、人間不信の桜にはちょうどいいのかも知れなかった。 こうして桜の物語は始まります。 これは、僕自身が精神病でひきこもりだった実際の経験や、二重人格のほうの少女のブログデビューしてからのネット生活などを元に書いています。 よろしくお願いします。
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