第4章

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そんな世の中になってしまったが、いつもの様に訓練所へ向かう自身の姿は堂々たるものである それは失望感よりもはるかに優越感が勝っているからだ 元々映画に出てくる様な“ヒーロー”に憧れていた 例えば空を飛んだり、人並み外れた腕力で敵を一掃したり……といわゆる特殊な力を持つ者だ 頭が良ければ……体力に自信があれば……容姿が良ければ…… どこか突出していればそれに伴う夢を追いかけられる しかし俺にはそれが無かった 強いて言えば…………特に見当たらない…… そんな俺に舞い降りたこの能力 透明である事と透明人間を見極める力 他にも秘められた力が存在しても不思議ではない 尚且つ人助けが出来るわけだ 要する“特殊能力”を駆使してヒーローになる事が夢では無くなったのだ! ただ、他にも透明人間が存在する事実に置いては気にしない意向だ
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