第1章

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透明人間に自由になれるとしたらどうするだろうか。 好きなあの子の部屋に侵入? それとも、欲しかったものを盗む? 考えればキリが無いが、同世代の人ならそのような事を考えるだろう。 けれど俺は違う。 この能力を活用して犯罪を少なくすることを考えたのだ。 自己満足ではあるが、それが他の人々が住みやすい世界を作るためならば、俺はその決断に間違いは無かったと心から言えるだろう。 しかし俺はその事を侮っていたのだろう。 現実はそんなに甘くは無く、難しいことだったのだから。
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