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「そろそろ、昼だな」
「そうですね」
スマホを見ると、お昼を少し回っている。
「ここからまた高速乗って、ちょっと時間かかるけど、いい店があるんだ。そこで昼食べるか?」
「はい。行ってみたいです」
「じゃあ、車戻ろう」
二人で駐車場に戻り、再び高速に乗って、40分程してから、小高い丘になっている、別荘地のような所の小さなお店の前で、車が止まった。
「わぁ、ここもいい眺めですね!」
車から降りると、先程のサービスエリアよりも、さらに高い場所にあって、光を浴びた海が丘の下の方に広がっている。
「だろ?」
そう言って微笑む佐倉さんと二人、お店の白い扉を開けて入っていった。
お店の中に入ると、イルカやヨット、カモメ、イカリなど海を思わせる小物がたくさん飾られていて、とても可愛い内装になっている。
優しそうな白いシャツ姿の女性がオーダーを取りに来た。
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