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それから、ご飯を食べ終わって、しばらくお店で連絡を待ってたけど、まだ当分待ちそうなので、会社の入っているビルの屋上に上がり、夜景を眺めることにした。
コーヒーショップで、珍しくホットのカフェラテを買い、手に持っている。
そろそろ10時になるけど、都会の夜はまだ眠らず、車のヘッドライトが流れていくのや、人が歩いていく様子が、屋上からも見えた。
ここは、屋外にも関わらず、まるで公園のように木や草が植えてあって、ビルの林立する都会のちょっとしたオアシスのようになっている。
二月の終わりに吹く風が、傍らの木々を揺らし、コートの会わせ目を寄せた時。
バッグの中のスマホが鳴った。
着信画面を確認して、電話に出る。
「遅くなりました。今どこですか?迎えに行きます」
低く甘い声が、響いてきた。
私は、会社のビルにいることを伝える。
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