第1章

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多分、お姉ちゃん。 まあ、藍君に恋してない私は応援する。 「お前はそれで良いのか?」 凛は少し悲しそうに聞く。 なんで悲しそうにしてるの? そう聞きたかった。 いや、聞いたつもりだった。 なのに、何故か声が出なかった。 凛の悲しそうな顔は、見てるだけで辛い。 「うん。だって、幼なじみだよ。応援して当然!」 私は明るく笑う。  「…………………恋は?」 「え……………………?」 「恋はいるのか?好きな奴。」 それを聞いたとき、思わず答えそうになった。 名前を呼びそうになった。 けど、それを必死に堪えた。 だって、まだその時じゃないから。 私は大きく深呼吸して答えた。 「うん。いるよ。」
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