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それから凛は学校に着くまで、いや、ついても喋らなかった。
けど、私は声をかけなきゃいけなかった。
だって、数学の宿題をやっていないから………
「凛、数学教えて?」
私はノートを持って凛の席に行く。
「おう。」
凛は教えてくれたけど、どこか上の空だった。
昼休み、私は親友の香苗とお弁当を食べていた。
「ねえ、なんか凛が上の空なんだけど。何かあったかな?」
私は香苗に凛の変化を相談する。
「うーん……………何か言っちゃったとか?」
「……………………わからない」
「まあ、明日はバレンタインデーなんだから、それで仲直りして、で、告白しちゃえば?」
香苗はニヤニヤしながら言う。
「もうっ!しってるからって!」
私は少し照れながら言う。
そう。今年ついに、幼なじみを卒業することを決めた。
長い片思いから両思いに………………なれるかな?
でも、行動しないと始まらない。
もう、逃げるだけは嫌!
「香苗、頑張りたいからギュッてして。」
私は香苗にもたれかかる。
「もちろん。頑張っておいで。」
香苗は私をギュッと抱きしめる。
あったかい。
ギュッと抱きしめてもらうと、温かくなって元気が出る。
頑張ろうって心の中で強く固く誓った。
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