第1章

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僕が透明になって数日が経った。 でも、そんなことは気にせず世界は回る。 学校では誰も僕を気にしない。 初めこそは何でもできる気がしたけど今は違う。 人は一人じゃ何もできないんだ。 最近はなんで透明になったのかばかり考えている。 透明になる前から僕は人と接することが少なかった。 だから、色のある体が必要なくなったんだ。 だから僕は透明になったんだ。 それとも、これが僕本来の色なのかも知れない。 透明は他の色が無いとそこに無いと認識できない。 他の色は他の人。人と関わらなくなったら僕という透明だけ。 誰も透明には気付かない。
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