透明人間当選

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 再度、体を確認してみる。  手もある、足もある。鏡にも姿は映っている。頬は赤くなり少し腫れていた。  夢じゃない……のか?  呆然とし、鏡の中を眺めていると鏡の中の自分と目があった。  するとその時――頭の中に声が響いた。 『おめでとうございます! 【透明人間】が当選いたしました。有効期限は3日間です。3日経過後のお手続きについては追ってご案内いたします。それでは存分にお楽しみください』  ななな、なんだこれ!? 「おいっ! これ何なんだよぉーー!」 …… …… ……  虚しく部屋の中に声が響いた。  そしてそれ以降、頭の中に声が聞こえることは無かった。  いったい……。  俺は自分に起きたこと、頭に響いた声が言っていたことを目を閉じてもう一度振り返った。  透明人間に当選……。俺は透明になる能力を得たのか? でもどうやって?  んー分からん……。説明も少なすぎるし……。 「はぁ」  考えてもこれ以上何もわからないため、諦めて目を開いた。  すると……また俺の体が消えていた。
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