70人が本棚に入れています
本棚に追加
「……なんか、ヤバいね」
「何が?」
「紫さんがエロい」
「は?」
「ジャケットにワイシャツとか、マジでヤバい」
「……意外な趣味だね」
「いつもオフだったじゃん。オンの服装で会ったの初めてだから」
「そうだっけ?」
「うん」
最後まで丁寧にボタンを外し終えると、私の髪とソファの間に右手が滑り込む。
つまむようなキスをしたと同時に、左手で素早くワイシャツを腕から抜き床に落とした。
右手はまた私の左耳へと動き、先ほどのように優しく触る。器用な左手は背中へと回りそこにあるホックを外そうと動く。
左の肩甲骨。
その下にある窪みに、晴己の手が触れた。
「痛っ」
短く叫ぶと、弾かれたように身体が離される。
「えっ、痛かった? ごめん。俺爪そんな長くないんだけど」
「ううん違うの、晴己のせいじゃないよ、ごめんね」
「いや、でも……一応見せて?」
心底心配そうな表情を浮かべた晴己は起き上がるように促し、私も素直にそれに従う。
向かい合った晴己の胸にもたれ、素直に背中を見せた。
最初のコメントを投稿しよう!