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５ ペタジーニをさがせ
システムエンジニア４１歳と頼子が再会したときには、
パーティーからすでに３ヵ月近くも経っていたらしい。
頼子の仕事柄、
スケジュールがなかなか合わず、
その間ずっとメールのやりとりをしていたという。
「最初からなんとなくヘンだな、
というか、
違和感みたいなものはあったのよね」
頼子は言う。
まめにメールはくれるのだが、
その内容がコミュニケーションというよりはブログを読まされているような感じだったと。
実際に会ってみたら
「４２歳まで結婚したことがないなんて、
よほど変わった人か、
他に特別な理由でもあるのかなあ、
なんて思っていたけど、
頼子さんはフツーだね」
離婚歴のある彼はそんなことを言う。
「そんな疑わしき人物と思ったならどうしてつき合おうとしたの？」
「話していて楽しかったし、
海外のことに詳しいし、
友人としてはいい存在かな、
と」
ゆうじん？
お見合いパーティーでわざわざ、
友人？
よくよく聞いてみたら、
実は彼女がいた。
パーティーには友だちのつき合いで参加したのだとか。
じゃあなぜОＫの返事をしたのかって？
ごめんなさい、
遠距離恋愛で淋しかったし、
年上のお姉さん的な友だちがほしかったから。
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