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この学園には数々の噂があった。 ハーレムを作っている男に、噂を流す新聞部部長と残念な美少女に、オカルト研究部の自称悪魔に、野球部のレスラー。 その全てが真実であって偽りの噂は無かった。 そして新たなる噂を今日知ることとなった。 「二年生にいるらしいんだよね。超可愛い幼女が!」 「へー。別に興味ねえわ」 可愛いかどうかは置いといて、幼女に発情することはない。 むしろ発情するのは危険人物だと思っている。 「見に行こうぜ!高宮に聞いたらさ、すげー可愛ったらしいし!」 しつこかったので渋々頷くと牧谷は「放課後にいくからな」と約束を取り付けた後自分の席に戻っていった。 溜め息をついてしまう。 全くもって好奇心がくすぐられない。 あと一時間後に向かうのか。 そう思うとまた溜め息がこぼれた。
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