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放課後になると颯爽と俺の席に駆けつける牧谷。 どうやら逃げられないらしい。 わざとらしく溜め息をついてやるが、彼はお構い無しに俺を連れ出そうとする。 「おい、掃除がまだ終わってないぞ」 「ちょっと遅れても大丈夫だって!」 教室を掃除する俺は動く必要性は無かったのだが、牧谷は俺の手を掴んで廊下へと向かう。 「すぐに戻るから!」 それだけをクラスメートに告げて俺はその噂の人物に会いに行く事となった。 「2-A……ここだな」 牧谷はプレートを見て一人頷く。 その情報を知らなかったので先に教室の中を覗いていたらすぐに見つけることが出来た。 そして俺は一瞬にして恋に落ちた。 馬鹿にしていたのかもしれない。 俺は幼女に発情するのは異常者だと思っていた。 けれどそうじゃなかった。 確かに俺は今まで幼女に発情することは当然無かったのだが、彼女はそんな俺の価値観を簡単に崩してしまった。 それが意味することはただ一つ、彼女が並みの幼女とは比べものにならないほど可愛かったからだ。
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