いつだってそう。

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大杉さんとの電話を切り 仁にこの事を教えると目をキラキラさせてた。 「まじか!急展開じゃん!面白くなってきたねー!それにしても大杉さんってほんと底知れない人だな。。。んでいつなの?」 「来週の火曜日。駅前近くのボクシングジムだってよ」 「三日後じゃん!俺も行っていいでしょ?まー健太なら勝てるか」 「平気でしょ。仁も大杉さんと面識あるし、、、勝てるかなー。わかんねーけど勝つしかねーわな」 俺の予想だと賭け事ってことだし当日それなりに人は来るだろう。 そんな中で負けるなんてダサすぎる。 金ほしーし タイマン当日 俺と仁は大杉さんが待っているボクシングジムの駐車場に向かった。 駐車場に入るとあからさまに柄の悪そうな黒や白のセダンがいっぱい停まっている。 大杉さんの車がどれか探していると 手前の黒いセダンの後部座席が開く。 降りてきたのは大杉さんだ。 「おー健太。久し振りだなー。」 うわー。いつ見てもあんま関わりたくない容姿だわー。 大杉さんはソフトモヒカンで肌が黒く、今日はスーツを着ている。 「あっ大杉さんお久し振りです。」 俺と仁はしっかり腰から折れるように挨拶をする。 「お、仁もいるのか、、、言っとくが賭けない奴は今日入れねーぞ?仁もかけるか?」 「あっ、、なら賭けます。」 そう言うと仁は一万円札を出し大杉さんに渡す。 「おー。わかった。。。今回の賭けはな。。。」 大杉さんは賭けの倍率などの説明をし始める。 要するに俺が勝てば仁に四万返ってくるとのことだ。 その会話の中で大杉さんは俺に「だいぶてめーに賭けてるから絶対勝てよ」と言ってきた。 その言葉と目が怖すぎる。 まじで負けは許されない。 「健太それにしても今回の件はわりーな。間に勝手入っちゃって、、、頼むから勝ってくれよなーまっ悪い話じゃねーだろ?勝って稼いで帰れよ。ははっ」 大杉さんは笑いながら言う。 全く悪い話だぜ!って言いたいとこだが本人に言えるはずもない。
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