0人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
今回ばっかは、ちとやべーかなー
そう思いケータイを見る。
着信履歴に仁(ジン)の名前がびっしり入っている。
怒ってんな これ。
今日会う予定だった親友の仁に電話をかけた。
「おい!健太(けんた)寝てたのかよ!?もう夕方だぞ?!」
「わりーー。いやーそれがさー。。」
さっきの出来事を仁に説明する。
「まじ!?やべーじゃん!てかそこのヤクザ武闘派で有名だしなー。死ぬしかねーんじゃね?」
仁は驚きながらも楽しそうに話す。
仁はだいたいチャラけている。
いつものことだ。
「まだ死にたくねーから。てか迎えきてくれね?痛くて動けない。。。」
。
。
。
「うっわーーー。お前のわりにだいぶやられてんじゃん!あしたのジョーかよ!ははっ」
仁は俺の姿を見て腹を抱えて笑っている。
「まぁな。ははっ。笑ってねーで助けろよ。家行くぞ家。」
俺はにやけながら言うと仁に差し出された手を取り立ち上がる。
仁とは中学からの仲で21歳になっても変わらず遊んでいる。今まで色んなやつと出会ってきたがこいつが一番信用できる。
普段はおチャラけている仁だが
いざと言うとき頼りになる。
他から見たら最低な野郎だが最高な野郎だ。
最初のコメントを投稿しよう!