いつだってそう。

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今回ばっかは、ちとやべーかなー そう思いケータイを見る。 着信履歴に仁(ジン)の名前がびっしり入っている。 怒ってんな これ。 今日会う予定だった親友の仁に電話をかけた。 「おい!健太(けんた)寝てたのかよ!?もう夕方だぞ?!」 「わりーー。いやーそれがさー。。」 さっきの出来事を仁に説明する。 「まじ!?やべーじゃん!てかそこのヤクザ武闘派で有名だしなー。死ぬしかねーんじゃね?」 仁は驚きながらも楽しそうに話す。 仁はだいたいチャラけている。 いつものことだ。 「まだ死にたくねーから。てか迎えきてくれね?痛くて動けない。。。」 。 。 。 「うっわーーー。お前のわりにだいぶやられてんじゃん!あしたのジョーかよ!ははっ」 仁は俺の姿を見て腹を抱えて笑っている。 「まぁな。ははっ。笑ってねーで助けろよ。家行くぞ家。」 俺はにやけながら言うと仁に差し出された手を取り立ち上がる。 仁とは中学からの仲で21歳になっても変わらず遊んでいる。今まで色んなやつと出会ってきたがこいつが一番信用できる。 普段はおチャラけている仁だが いざと言うとき頼りになる。 他から見たら最低な野郎だが最高な野郎だ。
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