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俺んちのソファに仁が座り仕事絡みの電話をしている。
俺はベッドに腰掛けタバコを吸う。
CDコンポからはお気に入りの洋楽が流れているが俺はボケーっと聴きもせず仁が話終わるのを待っている。
「あっお待たせお待たせ。女の子が病んでてさー。全く。」
仁はスカウトの仕事をしている。
簡単に言うと水商売、風俗を女に紹介する仕事。
担当している女の中には仁と体の関係がある人も。。。
本人曰く たまーに自分が精神科医かと思うよ。めんどくせーけどこれも仕事。だってさ
「んで、ケンケンどーしますー?その本職さん」
仁はふざけた言い方をしてくるが目は本気だ。
ケンケンとは俺のこと。
本職とはヤクザを意味している。
「んーー。とりあえず2週間って言われたけどバックレちゃっていんじゃね?」
「えーケンケンらしくなぁーーい!かましちゃいましょーーーよーーー!」
ヤクザにムカついてはいるが
正直ただただめんどくさかった。
それに金をヤクザに払わなかったところで大丈夫だろう。免許のコピーは取られたがその免許の住所には今住んでいない。
たまたま免許の更新をしてなかったからな。
例え俺の家を知っていたとしてもボコしたヤクザは下っ端だ。そのヤクザの組で俺を追い込むことはないだろう。
まぁ組で来たとしても死にはしないだろう。
あくまで"だろう"、、、
憶測だけど。
俺みたいなやつ殺しても逆に相手にとってリスクが高すぎるだろうし。
あくまで、、、憶測。
「前はさー。相手がヤクザだろーと向かっていったじゃんよーー死ぬまで負けじゃない!がモットーのケンケンじゃんかよーー。ここで名前売っとけば絶対将来に繋がるよーーー!」
仁は駄々をこねるように意味のわからない理屈で俺を説得しようとする。
「なんだよそれ将来には繋がらねーだろ!もうイケイケってわけにもいかねーだろ。」
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