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「ちぇっつまんねーのーー。最近ケンケンつまんねーよー捕まって出てきてからつまんねーよ?丸くなった?どこいったのさ?ストレートのケンケンは」
そう言うと仁は大きくため息をつく。
捕まったと言っても20日ほど留置場にいたぐらいだ。
「ストレートのケンケン言うな。まー俺も大人になったのかもなーなんてね」
そして三日後。
いつも通り仁と会ってファミレスで飯を食べているとケータイがなった。
大杉さんからの着信。
「あっお久し振りです。」
「おー健太久し振りだなー。お前なんか狙われてるらしいじゃんか!助けてやろーか?」
「え?どうゆことですか?」
大杉さんは、ヤクザ。
あることがキッカケで知り合いになった。
それにしても大杉さんの情報網の広さにはいつも驚かされる。
「健太ぁ~俺がケツ持ってやっからお前をやったハゲとタイマン張れよ。勝ったら金もやるよ。それしたら買っても負けても50万もなしだ。」
話を聞いてみたら
大杉さんは 俺vsハゲ(俺の腹に蹴りをくれたヤクザ) と言うタイマンで賭けをして金を稼ぎたいらしい。
ハゲもそれは了承済みとのこと。
なぜハゲとタイマンなのかもよくわからない。
話がどういった経緯でこうなったかは全く教えてくれなかった。
正直、人に言われてやる喧嘩は気に食わない。
断りたいがやり返せる機会ではある。
やれば帳消しっぽいし。。。
勝てば金も貰えるみたいだし。。。
「わかりました。やります。」
どうせやるならとことんだ。
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