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「へえ、プロ仕様なんだ。道理でうまく化けさせてくれたね。」
「化けたなんて失礼だよ。少ししただけって言ってたよ。」
「そのちょっとがプロのテクニックだよ。」
「うん、私もそう思う。」
「遅くなるときにそんなお化粧してたら変な人に狙われるわよ。」
「気を付ける。お化粧も学校ではしないし、友達に勧められて初めてやってもらっただけだよ。」
「夕貴も高校生だからファッションや化粧に興味もって当然だよね。
だけど、よく考えて行動すること。何かあったら母さんたちに相談すること。これだけは守ってね。」
「うん。」
今まであれはダメこれはダメとやる前から注意されて、それから抜け出せなかった。
高校になってそんな母の言葉に縛られてる気がしていた。
やっとその呪縛がから解放され心が軽くなった気がした。
化粧の私を受け入れてくれた母を身近に感じられた。
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