第1章

39/39
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
「へえ、プロ仕様なんだ。道理でうまく化けさせてくれたね。」 「化けたなんて失礼だよ。少ししただけって言ってたよ。」 「そのちょっとがプロのテクニックだよ。」 「うん、私もそう思う。」 「遅くなるときにそんなお化粧してたら変な人に狙われるわよ。」 「気を付ける。お化粧も学校ではしないし、友達に勧められて初めてやってもらっただけだよ。」 「夕貴も高校生だからファッションや化粧に興味もって当然だよね。 だけど、よく考えて行動すること。何かあったら母さんたちに相談すること。これだけは守ってね。」 「うん。」 今まであれはダメこれはダメとやる前から注意されて、それから抜け出せなかった。 高校になってそんな母の言葉に縛られてる気がしていた。 やっとその呪縛がから解放され心が軽くなった気がした。 化粧の私を受け入れてくれた母を身近に感じられた。
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!