序章

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「その頬を膨らませるクセ直したほうがいいよ?ますます子供っぽく見えるよ」 柑菜は気にしてる事をズバッと言ってくる。優しい雰囲気なのに毒を吐くのは得意技だ。その雰囲気にみんな騙されて毒に気付かない。……ちょっと羨ましい。 私は黒髪のセミロング、チビで童顔、アニメ声という、これでもかという幼い雰囲気だ。 本当は美人で色っぽい人になりたかった。 のんびり柑菜と桜を眺めながら通学する。 飛び交う挨拶を遠くで聞き流しながら歩いていると、あっと言う間に学校に着いてしまった。
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