序章

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教室はホームルーム前なので、ざわざわとしていた。私と柑菜は隣の席だ。 席に着くと窓ぎわを見て微笑んだ。 3人で立っている男子の内の1人が手を挙げてくしゃくしゃの笑顔で笑う。 サラサラの黒髪に涼やかな目元。整った顔立ちのいわゆるイケメンだ。 「相変わらず仲良いのね」 柑菜がニヤニヤしながら言う。 「そうかなぁ?」 でも顔がにやけてしまう。 私と瑞樹(みずき)が付き合ってるのは、学園七不思議に入ってるとかいないとか… そういう私も何故私なのか分からない。
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