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「…あった」
角部屋のようで少々エレベーターから離れているのは不便そうだけど部屋の目の前に自販機があるのはラッキー!
部屋のネームプレートには俺の名前と、その上に青崎 銀次という名前が彫られている。
そういえば寮長にどんな人が同室なのか聞いておけばよかったな。
そんなことを考えながら、備え付けのインターホンを押してみるがしばらく待ってみても反応がない。
まてまて、寮長と同じようなパターンはないよな!?
微かな不安を抱えながら再度2、3度押してみるが反応はない。…もしかしたら不在なんだろうか。
でも勝手に入るのもな…と考えていると突如勢いよく開いたドアがガンッという音を立てて俺のおでこにクリーンヒットした、痛い!!!
「っ、…つッ~…!」
「?………あ、」
あまりの痛みにおでこを抑えてしゃがみ込むと、扉の隙間から顔を覗かせたその人は状況が読めないようにきょろきょろと周りを見渡した後、俺に気づいたらしく小さく声を漏らした。
「誰、あんた」
「……同室になる斎藤だけど」
ジンジンするけどはじめよりはマシになったので不審げな声をあげる相手を見上げると銀色の髪の毛をしたイケメンがいた。
なんか俺、ここにきてからイケメンばかり見てる気がする…
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