06.食堂でイベントは必須らしい。

7/10
前へ
/55ページ
次へ
「そんなに刹那が嫌がっていたなんてつゆ知らず…どうすれば許していただけますか?なんでしたら気の済むまでぶっていただいてもかまいません。遠慮しなくて良いのです。この程度で許していただけるならなんてことはありません。さあいつでもどうぞ、さあ!」 「い、いや、ちょっと待っ、!」 しおらしかったのは最初だけで鬼気迫る表情で間を詰めてくる伊織にはもはや恐怖を感じます助けて!? じりじりと近づく端正な顔に昼のまうすとぅーまうすな事件がフラッシュバックして、思わず両手で伊織の顔をぺちんと間抜けな音を立てながら挟んでしまった。 「わかった!わかったから!……今回はゆるす。から、もうしないで、よ?」 きょとんとした表情の伊織に言い聞かせるように目をしっかり見つめる。…伝わったかな? ぼくにはこのきれーーな顔ぶつことなんてできませんでした!! 「あの、キスして良いですか?」 「なんで!!?」 今のおれの話総スルーじゃん!!! 話聞いてた!?聞いてないな!!? 「え?煽られてるのかと思ったんですが」 「え?」 話は噛み合わないし、ぐぐっと顔は近づいてくるしでパニックになりそうな所で今まで傍観していた銀髪くんに救出される。
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

516人が本棚に入れています
本棚に追加