第24話

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窓から眩しい朝の光が差している。 褥の中で、都季は眩しさから逃れるように首を横に向けた。 否、逃れたいのは眩しさだけではない。 「おい、堪えるな。良いなら声を出せ」 偉進の重みがのしかかった。 唇を吸われた。 偉進の肌は熱い。 絡みつく舌さえ、熱を帯びている。 「何故……」 「ん?」 「朝から、かように盛んなのですか……」 吐息混じりの声で問うた。 偉進のこめかみから伝いおちた大粒のしずくが、ぽつりと都季の胸に落ちた。 「朝だからに決まっておろう」 時折、偉進の言う愛とは、体を重ね合わせることではないかと思う。 都季を気にかけてくれるのは事実であるし、都季のために大枚をはたくことさえ惜しまないのも事実。 しかし、金で片付けてばかり、と思うことさえある。
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