約束のチョコレート

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「……目、閉じて」  頬を紅潮させた彼女に言われるがまま、俺は目を閉じる。 「本命なんだから、一つで我慢しなさいよね……」  唇に触れた温かい感触に目を開けると、もう彼女の姿はなかった。 「……俺には十分すぎるさ」  足元に置かれたチョコを拾い、夜空を見上げる。
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