刻の扉

2/14
前へ
/53ページ
次へ
城壁の外には、地を埋め尽くさんばかりのモンスターが押し寄せていた。 オーク、ゴブリン、トロール等のデミ・ヒューマンからドラゴン、デーモン、ティターンズらの上位モンスターまで、あらゆる敵対種族が集結している。 その総数は20万を軽く越えているだろう。 王都に残る人々は、王族、貴族、兵士、民衆の別なく絶望的な現状を嘆いていた。 「最悪だ・・・この世の終わりだ・・・」 モンスターの大軍団の進攻が始まれば、数刻のうちに王都は焦土と化すであろうことは、誰の目にもあきらかであった。
/53ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加