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亜流出 滅斗の体をまほが乗っ取り、滅斗の魂はステッキに収まってしまっている。
そして肝心の薄椅子 まほの身体が無い。
そんな状況で、自分の責任の重さを痛感するキギョウ。
(えらい事になってしまった…まほの身体は消えてまほが滅斗に、滅斗はステッキになってしまった…)
「てまほ、俺の家はここじゃないぞ!」
とステッキ。
「へ?」
滅斗はまほの家に来ていた。
まほは滅斗の体となっており、まほの家に帰ろうとしていたのだ。
「ああ、ごみんごみん…」
平謝りする滅斗。
「てかその女みたいな仕草すんなよ気持ち悪いな…」
ステッキは滅斗を罵る。
「普段の滅斗くんみたいな仕草なんて出来ないよ…」
滅斗は言う。
「わかったわかった、せめて学校では日頃の俺らしくしろよな!」
そんなやり取りの中、キギョウはこの先を案じていた。
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