第1章

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僕の名前は折乃波新(おれのはにい)。 大学四年生。 大好きな彼氏、青山輩児(あおやまはいじ)先輩と同棲中。 今日は日曜日。 僕も青山先輩もお休み。 青山先輩と一緒にソファーに座ってのんびりおうちデート。 と言っても、毎日一緒にいるんだけど。 何でだろう。 休みって言うだけでなんかドキドキする。 テレビをポチっと付ける。 『実録!!透明人間を見た!!』 なんか変なタイトルだなぁ。 「ねぇねぇ、青山先輩」 「なんだい?ハニー君」 「もしも、僕が透明人間になったらどうする?」 僕がそういうと、青山先輩がサーっと青ざめた。 「もしも・・・。ハニー君が透明人間になったら? 僕の視界から消えるって言うのかい? もう君の可愛い顔も見れなくなるし、 抱き締めて体温を感じることも出来なくなるし、 その可愛い声で青山先輩て呼んでもらうことも出来なくなるし、 手作りの愛情たっぷりのご飯も食べられなくなるし、 仕事から帰ってきておかえりなさいの癒しの一声も聞けなくなるし、 ベッドでの甘い声も聞けなくなるし、 お風呂を覗くことも出来なくなるし・・・」 「もういいです」 僕は先輩の口を両手で塞ぐ。 「む・・・むぐ・・・」 「と、言うか先輩・・・。僕のお風呂・・・覗いてたんですか・・・?」 青い顔がさらに青ざめ、というか白くなる。 「覗くくらいなら一緒にはいりましょうよぉぉ☆先輩のえっち☆」 「いやいやいやハニー君。覗いてるって言ういけないことをしている感じが堪らないんだよ」 「まったくぅ、先輩ったらぁ☆」 そんなアホな先輩、大好き!
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