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放課後、京子に呼び出された俺は街並みが見渡せる広場へとやってきた。
市がつくった公園は夜景が美しく街の灯りがネオンのように京子を照らしている。
「今日って・・・何の日か知ってる?」
「え?あぁ」
俺は気恥ずかしくて曖昧に頷く。
「これ・・・あんたにあげる。
私がいつもあんたに思ってる気持ちだから」
可愛くラッピングされたそれを押し付けるように渡してくる。
「これ・・・チョ」「煮干しだよ」
「は?」
「知らないの?二月十四日は煮干し(214)の日なんだよ?」
「いつも思ってる気持ちって」
「うん。もっと骨が太くなってほしいって」
「お前の眼球レントゲン?」
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