二章:昴くん~Friend~

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あと昴くんはたまに面白い事を言う。 僕と昴くんと智美さんとで話をしていたとき、智美さんが「動物と話せたらステキだよね」と言う話になった時に昴くんがぼそりと「動物って意外にご飯、ご飯とか眠い、眠いとかしか言わないよ」と。僕たち二人は昴くんが動物と話せるのかと思ったら昴くんは「前に本で読んだんだ」と付け加えた。 「ねぇ……」 それはいつものようにお昼休みに昴くんと図書室に居たときのこと。 昴くんは本に目をやりながら僕に言う。 「今度の日曜日って暇かな?」 都会暮らしが染み付いている僕には田舎の休日は暇でしょうがない。 「暇だけど?」 「じゃあさ……僕の家にこない?」 昴くんの家……初めて友達の家に……。そうかんがえるだけで、僕はなんとも言えない気分になる。こそばゆいようなそれとはまた違うような。 昴くんも同じ気持ちなのか頬がほんのり赤い。 「いいの?」 僕が聞くと昴くんはコックリとうなずいた。 正直僕は飛び上がらんばかりに嬉しかった。
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