二章:昴くん~Friend~

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ただ、この2ヶ月ずっと昴くんを観察していて分かった事がある。 それはイヤホンについてである。 僕もイヤホンを持っているが昴くんはいろいろな種類のイヤホンを持っているのだ。現在僕が確認しただけで7本くらいは持っている。それをその日の気分で使い分けているらしい。 因みに今日は青いイヤホンをつけている。 昴くんにかんして僕はもう一つ知った事がある。 昴くんは意外に読書家なのだ。 僕が転校した翌日から朝読書が始まる前からずっと読んでいる。しかも文庫サイズからハードカバーまでいろいろと持っているみたいだ。 でも、さっきも言ったけど今日は読書せずに机に突っ伏している。どうやらまたお腹が痛いらしい。 どうも昴くんはお腹が弱いみたいで1ヶ月に一回はこうしてお腹が痛くなるみたいだった。 正直僕は、昴くんと友達になりたい。なぜかと理由を聞かれればそれはわからないけど、そう思う。 ガラッ!……ダンッ! 僕がそんな考えをしていると乱暴に教室のドアを開けて鈴木くんが入ってきた。
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