二章:昴くん~Friend~

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イヤホンをつけてあげると体の震えは止まった。 それでも顔色は依然として真っ青を通り超して白い。 「昴くん、立てる?」 僕が聞くと昴くんは小さく頷き、よろよろと立ち上がる。僕はよろめいた昴くんを押さえて、真っ青になっている智美さんに「昴くんを保健室に連れていきます」と言って教室を出た。 僕は昴くんに肩を貸す。するとフワリとシャンプーの香りがして僕はこんな時だと言うのにドキリとしてしまった。 そのままうろ覚えで昴くんを保健室に連れていく。 実際、保健室には行ったことがないけど、職員室の隣と言うことだけは覚えていたので、迷わずに着くことができた。 「失礼します」 保健室のドアを開けると見たことのない女性がいた。恐らくこの人が保健室の先生なのだろう。 「どうしたの?」 その先生は僕たちの方を見て言う。 「あの、体調が悪い見たいで……」 僕が言うと先生は昴くんの顔を見て、「ベッドに寝かせましょう」と言ってカーテンで区切られたベッドに昴くんを連れていく。 ベッドに寝かせ、軽く診察をする。
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