三章:昴くん家~Mystery~

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そういえば、確かにここは静かだ。気のせいか外の音すら聞こえない。 「こっち、僕の部屋は二階だから」 玄関からすぐ横に階段があった。 先に進む昴くんの後ろについて階段を登る。 ギシギシと音をあげる階段を登りきるとドアがあってそこが昴くんの部屋らしい。 「うわぁ」 部屋に入ると中には沢山の本棚とCDラックがあって、ビッシリと本、CDが入ってあった。 CDはいろいろな種類があった。僕が知っている物から良く分からないアニメの絵が書いてあるものや、外人の写真がジャケットのCD。更にクラシックのCDまである。 「耳が塞げればそれでいいんだ」 どうやら昴くんは耳を塞ぐ為だけにCDを買っているみたいだ。 「あ、でも一応僕が聞きたいと思った物しか買わないよ」 「そうなんだ」 更に昴くんはクラシックとかは長いからいいと付け加えてくれた。 「どうしても曲と曲の間は辛いんだ」 そこで僕は素朴な疑問が思い浮かんだ。 昴くんは何故イヤホンをずっとつけているのだろう?
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