四章:秘め事~Secret~

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無理もない。昴くんがいるのは四階だ。 僕がもう少し体つきがよかったら昴くんも安心できただろう。 少し迷ったあと、昴くんは窓に手をかけ、飛び降りようとする。 僕は昴くんの真下に入り、いつ昴くんが落ちてきてもいいように身構える。 「行くよ!!」 昴くんが合図して、その身を宙に投げ出す。 「うわ!」 見事昴くんを抱き止めた……けどその衝撃で僕たちは倒れ込む。 「いててて……」 痛みでほんの少し動けなくなる。 ようやく動けるようになり、僕は手をついて……。 むにゅ 何か柔らかいものが僕の手のひらにあたる。 なんだろう?ちょうど僕の手のひらに収まるくらいの小ぶりななにかが……。 僕は手の先をみる。 僕の手のひらはちょうど昴くんの胸の上にあった。 あれ……?昴くんの胸は男の硬い胸とは違い、今まで感じたことのない柔らかさだ。 「手……離して……」 ずっとそうしていると下になっていた昴くんが顔を赤らめ、とても恥ずかしそうに言う。
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