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「あれは僕が書いたんじゃない!信じてよ昴くん!!」
僕は一歩昴くんに近づく。
「来ないで!僕は本気だよ!!」
近づく僕を見て昴くんはフェンスに手をかける。
「昴くんが飛び降りたら……飛び降りたら……僕も飛び降りる!!」
このまま昴くん嫌われたまま昴くんがいなくなるなんて僕は嫌だ!だから、僕はこんな事を言ったんだろう。
僕が……昴くんを……
――好きだから――
「どうして……?どうして本田くんまで飛び降りるのさ!」
僕の訳のわからない発言に昴くんは少し戸惑っているみたいだった。
「それは……」
「…………」
昴くんはフェンスから手を離し、ジッと僕の口を見ている。
チャンスは今しかない。
僕はこんな状況にも関わらずそんな事を考えていた。
「それは……僕が……昴くんを好きだからだ!!」
もしかしたら、こんな状況だから頭が少しおかしくなっていたのかもしれない。
だから僕は、この好きと言う気持ちを今ぶつけようと思ったんだ。
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