五章:想い~Shooting star~

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初めて昴くんをみた時からずっと気になっていた。 初めてできた友達だった。 昴くんが女の子だと知ってからは眠れない毎日だった……。 僕はずっとずっと昴くんが好きだったんだ! こんな状況で言っても伝わらないかもしれない。 たった一言じゃ、この昴くんを想う気持ちは伝わらないかもしれない。 それでも……それでも僕はこの気持ちを伝えたかったんだ! 「……いで……」 僕の告白を聞いた昴くんは両耳を塞ぎ、その場にうずくまってしまった。 「昴くん」 僕は昴くんに駆け寄る。 「ごめんね……やっぱり、迷惑だったよね……」 うずくまり、更にポロポロと涙を流す昴くんを見て、僕は慌ててしまう。 「そんなに…………きって………いで……」 僕がおろおろしていると昴くんは僕のズボンの裾をギュッと握る。 呟いた言葉僕にはよく聞こえなかった。 「ごめん……昴くん」 とりあえず謝る僕に、昴くんは僕の瞳を見て、顔を真っ赤にしながら言った。 「そんなに……好きって……言わないで…………恥ずかしい……」
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