五章:想い~Shooting star~

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僕は一回しか好きって言ったつもりはないのに……? まさか…… ある考えにたどり着き、僕は昴くん以上に顔が真っ赤になってしまった。 この想い、全部昴くんに筒抜け……? 僕がそう思うと昴くんは恥ずかしそうにコクンと頷いた。 「え?でも……イヤホン……」 そうなのだ。昴くんは未だにイヤホンを着けたままなのだ。 「電池……切れてたんだ」 たしかにいつもは音が漏れているのに、今は何も聞こえてこない。いったい昴くんにはどの辺から筒抜けだったんだろう……? ダメだ!考えれば考えるほど恥ずかしい……。 僕は昴くんの顔を見ることができなくなっていた。 でも、昴くんは僕のことをどう思っているんだろう? 肩越しにチラッと昴くんを見る。 昴くんは未だに僕のズボンを握ったままうつむいている。 「僕も…………好き…………だよ」 昴くんがそう呟いた。驚いて僕が振り向こうとすると昴くんは、僕の背中にギュッと抱きついてきた。 「昴……くん?」
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