五章:想い~Shooting star~

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  「恥ずかしいから……まだ僕の顔、見ないで……」 「う、うん」 背中から昴くんの体温が感じられる。 そして、トクン、トクンと言う昴くんの心音も。 どのくらいそうしていただろうか? やがて昴くんが僕の背中から離れる。 「振り向いていいよ」と昴くんに言われて僕は振り返る。 昴くんの顔を見るなり僕はまた顔が真っ赤になってしまった。それは昴くんも同じ見たいで、二人して顔を真っ赤に染めた。 しかも、目を合わせていられない。 目が合うとなんて言うか……とても恥ずかしい。 僕たちは向かい合いながらもうつむいてしまった。 「……これからも、よろしくお願いします……」 うつむいたまま昴くんが言った。 「こ、こちら……こそ……よろしくお願いします」 ギクシャクしながら僕たちは見つめ合う。 ほんの2~3秒間しか目は合わせられなかったけど、昴くんの顔は恥ずかしいそうだったけど。 とても嬉しそうだった……。
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