七章:勇気~Embarrassment~

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「明日だね」 空が暗くなり始めた頃、僕らはクレープ屋を後にした。 智美さんと別れる時、そう言われたけど、僕には何のことかわからなかった。 「明日ってなにかあったっけ?」 僕は智美さんに聞き返す。 「昴の取材だよ。あ、私こっちだから、じゃあね」 智美さんはそう言うとさっさと歩いて言ってしまった。 昴くんの取材!? 僕はそんなの聞いてないよ? そもそも昴くんは取材は受けないんじゃ……。 なんで智美さんはそんなことを知っていたんだ? 分からない事だらけのまま、僕は道端に立ち尽くした。 翌日、僕は昨日智美さんが言ってた「昴くんの取材」が気になって仕方がない。 放課後になると僕はスグに教室を飛び出した。 そのまま昴くんの元へ行こうとしたけど、誰かに腕を掴まれた。 振り返ると、僕の腕を握っていたのは……智美さんだった……。 「智美さん?」 「……ちょっと話があるんだ……」 智美さんはうつ向きながら小さな声で呟く。
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