前期修了

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「…と言うわけです。」 自分達の作戦を説明し終わると、相手の少年は落胆した顔をした。 けれど、少女は違っていた。 納得ができず、愛羅に食って掛かった。 「何よ!? 結局偽物(ダミー)を作っただけで、あとはアラン様に任せっきりじゃない! おんぶに抱っこもいいところだわ!」 何としてでも愛羅を認めたくないのか、今回の模擬戦の趣旨すら忘れているようにも見える。 そんな様子を見た先生も、大きく肩を落とした。 「そんな事じゃ、お前に評価をしてやることは出来ないな。」 「何でですか!?」 先生の言葉にも納得ができず、ただ愛羅を睨むだけ… 「だって、本当のことじゃないですか! 彼とも協力して、自分の使える魔法だって使いました! 何がダメなんですか!?」 まるっきり自分の非を認めようとしない… これでは、模擬戦の価値もないだろう… 「この模擬戦は、勝ち負けで評価を出すものではない。」
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