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「では今日は、前期修了試験として模擬戦を行う。
男女二人一組のペアをつくってもらう。」
人間界で言う期末テストのようなものなのか…
試験として、模擬戦を行うことになった。
しかし問題は、模擬戦以前にあった。
「………相変わらずアランの周りにいくね~」
先生がペアを作れと言った瞬間、ほとんどの女子がアランの周りに殺到したのだ。
「まぁ、仕方ないんじゃないかな?
たぶん先生も、こうなることを予測してたんじゃないかな?」
アランの様子を遠巻きに見ている愛羅とニーナがそんな会話をしていると、呆れた顔で先生はとある箱を出してきた。
「ペアは公平にくじ引きで決める。
男子は黒、女子は赤の箱から一枚ずつ引きなさい。」
先生が説明すると、女子からはブーイングの嵐。
男子は、おとなしく指示に従い、くじを引いているようにも見える。
「とりあえず、くじ引きにいこうか?」
「そうだね。」
ニーナと揃ってくじを引きにいくと、なぜか男子達がソワソワしだした。
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