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「ニーナ、何番?」
「あたし、5番だよ。
アイラは?」
ニーナが愛羅の番号を聞いた途端、男子達が一斉に愛羅達の方を向いた。
「私15番。」
愛羅の番号が分かった瞬間、男子達が一斉に崩れ落ちた。
ニーナと愛羅は、呆れた感じでその光景を見ている。
なぜ男子達がそんなに崩れたか…
愛羅は、人間でありながら今はこの魔法学校(ファンタジア)のトップに立つギルドマスターなのだ。
その愛羅とペアを組み、いいところを見せれば、あわよくばギルドに入れると思った輩がほとんどなのだろう。
「アイラもいろんな意味で、相変わらず大変だね…」
「もう諦めたよ…」
お互い苦笑いで会話を進める二人、そうこうしてるうちに周りには、ペアが出来始めている。
「男子の15番って、誰だろ?」
キョロキョロしながら、周りを窺っていると、自分の後ろから15番のくじが目の前に現れた。
そのくじを持っていたのは…
「俺だ。」
「アラン!」
愛羅のペアが、アランと決まると今度は女子達が一斉に愛羅を睨み始めた。
そして、女子達は何やら集まって話し合いを始め、気がつけば模擬戦に移っていた。
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