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そして現在、愛羅とアランが戦っている相手の女子は、その話し合いの中にいた一人…
「お前、なんでそんなに女子に目の敵にされてるんだ?」
その理由に、少なからず自分が関わっていると知ってか知らずか、アランが愛羅に問いかけている。
「やっぱり納得いかないんじゃないかな?
この世界のことも大して知らない人間の私が、いきなりギルドマスターだなんて…」
指名されたときは遠慮がちだっちが、愛羅もこの世界の生活やギルドの仕事に慣れてきたのか、自分の言いたいことややりたいことは、はっきり言うようになった。
だがやはり、愛羅がマスターだと言うことに、納得できないものもまだいるのだ。
ただ、女子の半分はその事とは別の意味で、愛羅を認めてはいないようだ。
模擬戦や実技などで、経験も知識も足りない愛羅をフォローするには、それなりに技量のある相手を組ませなければならない。
先生達もそれを考慮して、よく愛羅にはアランをペアでつけさせている。
他意がないと言うことは、愛羅もアランも承知の上だが、女子からしてみれば愛羅ばかりアランと組ませてもらっている、愛羅ばかり贔屓にされていると、思っているのだ。
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