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「ちょっ…
どうなってるのよ!?」
霧を払った瞬間、少女は自分の目を疑った。
自分のパートナーがすでに捕らえられてることもそうだが、その捕らえた人物がアランではなく愛羅であると言うこと。
そして、アランの姿がまだ見えない。
「まだ敗けが決まった訳じゃない!
こいつを捕らえて、サシに持っていけばこっちにも勝機はある!」
少年に言われ、少女は魔力を溜め構えるるが…
「水(ルシェ)、封(カーヴァ)!」
後ろから、アランの魔法により溜めていた魔力が相殺され、魔法の発動さえ封じられた。
「どう言うこと!?」
自分に起きたことが理解できず、少女も動けなくなった。
「そこまで!
模擬戦終了!」
お互いがペアに戻ると、どこからか先生の声が響いた。
「アラン、ありがとう。」
「アイラもな。
それにお前の作戦勝ちだ。」
作戦勝ち…
アランの言葉に、対戦相手の二人は納得がいっていない。
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