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プリントの束を抱え、自分の教室へと足を踏み入れるとほっと胸を撫で下ろすあずさ。
そんなあずさの姿が見えた瞬間に、
「あずさ!大丈夫だった!?」
あずさの帰りを教室で心配しながら待っていた碧が、そう言って一目散にあずさに駆け寄った。
「あおちゃん…なんとか大丈夫だったよ…蓮見先生とちゃんと話せたよ…!」
そう言って碧に微笑みかけるあずさ。
あずさのその表情を見た碧もまたほっと胸を撫で下ろし、ニッコリと微笑んだ。
「……よかった!あずさ、頑張ったね!やればできんじゃん!」
あおちゃん…ありがとう…。
あおちゃんのおかげだよ。
「…うん!あおちゃんありがとう。」
碧の言葉にまた笑顔で答えるあずさ。
そしてあずさは蓮見に言われた通り、プリントを全員に配り数学の授業の準備を始めた。
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